おはようございます。今朝の乗車車両は相鉄線63運行8703F、東横線33運行Y513Fです。
地下鉄九段下駅の半蔵門線・新宿線ホームを仕切っている壁が一部撤去されました。いわゆるメトロ・都営統合問題の象徴とされており、来春には壁が撤去されて乗り換えの利便性が向上します。NHKニュースウオッチ9や報道ステーションで紹介されたのでご存じの方も多いでしょう。
東京メトロの筆頭株主の国は、都営側の赤字や借入金の多さが完全民営化・株式上場の障害になるとして統合には慎重とされます。これに対して猪瀬副知事は、都営も単年では黒字経営だし借入金も返済の目処は立っているとしています。
猪瀬副知事の発言からすると、都が赤字や借入金もメトロに「押しつける」という構図に見えてしまいます。その点は都側で負担したまま、レールや車両、施設をメトロに引き渡せないのでしょうか。都営の赤字の後始末を丸投げするのは印象が悪いですね。
さらに猪瀬副知事は、東京メトロの社員は給与が高いから、見直すべきだと言いだしました。大阪よろしく給与水準を持ち出して世論を味方に付けようとする意図を感じます。しかし運賃が安いのはメトロ側であり、より安く走らせている側に文句は言えない気がします。
都営は単独で郊外まで走っている路線があり、そういう意味でもメトロと一概に比較できません。やはり赤字や借入金は都が責任を持って返済し続けることとするのが、統合への近道だと思います。地下鉄13路線に路面電車と新交通も有する、いわば「大東京メトロ」の実現はいつの日になるか。今後の展開に注目です。
それではまた。